
呪術廻戦 戦華双乱の評価・レビュー【口コミ・評判】低評価の理由
『呪術廻戦 戦華双乱(じゅじゅ戦)』は、2024年2月1日にバンダイナムコエンターテインメントから発売された2vs2の対戦アクションです。PS5・PS4・Nintendo Switch・Xbox Series X|S・Xbox One・PC(Steam、2月2日発売)とほぼ全ての機種で展開された、『呪術廻戦』初の家庭用ゲームでした。ところが口コミ・評判は厳しく、「原作は好きだけど、ゲームとしては物足りない」という声が大半を占めているんですよね。
この記事では、Metacritic、Steam、海外メディアのレビューと、発売後の無料アップデート・有料DLCの内容をもとに、戦華双乱の評価が低い理由と、それでも楽しめる人はどんな人なのかを整理します。※2026年11月2日時点で確認した情報です。
呪術廻戦 戦華双乱のメタスコアとユーザー評価
MetacriticのPS5版メタスコアは44点で、区分は「Generally Unfavorable(おおむね不評)」です。レビュー件数は18件と少なめで、好意的0件、賛否8件(44%)、否定的10件(56%)という内訳でした。好意的なレビューが1件もないのは、人気原作のゲームとしてはかなり厳しい結果です。
ユーザースコアも4.2(208件)で「おおむね不評」。好意的31%、賛否11%、否定的58%と、メディアと同じく否定的な評価が過半数を占めています。好意的な票が3割ほどあるのは、原作ファンとして楽しめた人が一定数いることの表れだと思います。
なお、国内のファミ通のレビューページ(PS4版・Xbox Series X版などで確認)にはクロスレビューの点数が掲載されておらず、国内メディアの点数は確認できませんでした。
各メディアのレビュー・評価
Metacriticなどに掲載されている主なレビューを要約しました(点数は掲載時の表記、2026年11月2日時点)。
games.ch 65点
アイデア自体は良いものの、磨き込みが足りないという評価。作品名にかけて「呪いの力が弱すぎる」と表現しています。
IGN Spain 60点
2vs2の協力バトルは評価しつつ、見た目や作りの面で原作への愛情が感じられない「魅力に欠けるパッケージ」だと指摘しています。
Screen Rant 50点
ゲームプレイに中毒性が足りず、繰り返し遊びに戻ってきたくなるほどの魅力がないとしています。
Vandal 45点
コンテンツの少なさと、戦闘システムの出来の物足りなさにがっかりしたという評価です。
Gaming Trend 25点
PS5版のレビュー。ストーリーモードが静止画とテキスト中心の紙芝居のような作りで、戦闘も単調だと厳しく批判しています。良かった点としては、一部の覚醒技の演出がかっこいいことを挙げていました。
Steamのユーザーレビュー
PC版のSteamでは、英語のレビューで2,150件中60%が好評の「賛否両論」でした。過去30日間は32件中68%が好評と、件数は少ないものの、やや持ち直しています。メディアの点数に比べるとプレイヤーの評価はいくらか甘めで、「欠点は多いけれど、キャラクターを動かすのは楽しい」というファン層の受け止め方がうかがえます。

戦華双乱はどんなゲーム?基本のシステム
評価の中身を見る前に、ゲームの仕組みを簡単に押さえておきます。開発はバイキングとジェムドロップスの共同で、アニメ調のグラフィックで原作のキャラクターを再現しています。
3つの技を使い分けるバトル
Game Watchの記事によると、戦闘は大きく3つの技で組み立てます。呪力を溜めて放つ基本の「呪力技」、パートナーとの連携技「共連撃」、そして1試合に1度だけ使える大技「覚醒技」です。相手チームの2人を同時に相手にするので、自分だけで突っ込むより、パートナーと狙う相手をそろえたほうが有利になります。1対1の格闘ゲームとは違い、画面の中で4人が入り乱れる乱戦になりやすいのが特徴です。
用意されているモード
1人で遊ぶソロモードのほか、オンライン対戦は勝敗でプレイヤーランクが変動する「昇級戦」と、ランクに影響しない「交流戦」に分かれています。さらに、ほかのプレイヤーと協力し、特殊なルールのもとで強敵に挑むオンライン協力プレイモードもあります。対戦が苦手な人でも、協力モードなら気軽に参加できる作りです。
評価されている点
2人で組んで戦う「共連撃」
本作の軸は、2人1組のチームで戦う2vs2のバトルです。Game Watchの発売日記事では「2vs2の連携がゲームの肝」と紹介されていて、味方と息を合わせて出す連携技「共連撃」は、特定の組み合わせだと専用の演出が入ります。虎杖と釘崎、伏黒と五条など、原作の関係性を思い出させる組み合わせで戦えるのは、ファンにとってうれしいポイントです。IGN Spainも、この協力バトルの部分は評価していました。
覚醒技の演出
バトル中に1度だけ使える大技「覚醒技」は、キャラクターごとに効果も演出も異なります。厳しい評価をつけたGaming Trendでさえ、一部の覚醒技のアニメーションはかっこいいと認めていて、原作の名場面を自分の手で再現できる瞬間は、本作ならではの見どころです。
発売後にキャラクターと物語が増えた
発売時のプレイアブルキャラクターは16人でしたが、その後の無料アップデートで禪院真依、西宮桃、究極メカ丸などが加わりました。有料DLCでは、高専時代の五条悟と夏油傑、伏黒甚爾が登場する「懐玉・玉折」、冥冥・禪院直毘人・脹相と追加シナリオを収録した「渋谷事変」が配信されています。2024年11月の無料アップデート第4弾では、地下鉄ホームや渋谷の屋外・屋内などのステージも追加されました。発売時に「少ない」と言われた人数やストーリーは、後から補われた形です。

批判されている点
ストーリーモードが紙芝居のよう
最も多い不満がストーリーモードです。収録範囲はアニメ1期と『劇場版 呪術廻戦 0』で、公式には「ピクチャードラマ」と呼ばれていますが、Gaming Trendは物語の大部分が静止画とテキストで進むと指摘し、戦闘も簡単すぎて退屈だったとしています。原作の熱い場面をゲームで追体験できると期待した人ほど、がっかりしやすい部分です。
戦闘が単調で、バランスにも不満
Gaming Trendは、攻撃がつながりにくく動きがふわふわしていて、結局1つのボタンを連打しがちになると批判しています。Wikipediaにまとめられたレビューの傾向でも、キャラクター間のバランスの悪さや、オンライン対戦の通信品質への不満が繰り返し挙がっていました。対戦ゲームとして長く遊ぶには、土台の部分に物足りなさがあるという評価です。
モードと機能の少なさ
同じレビューでは、ローカルの協力プレイがないこと、本格的なトレーニングモードがないこと、ストーリー以外で1対1の対戦ができないことも挙げられています。友だちと1台のPS5で並んで遊びたい人にとっては、大きなマイナスです。
価格に見合わないという声
通常版の価格は8,470円(税込)で、ダウンロード版限定のデラックスエディションは11,990円、アルティメットエディションは14,300円でした。中身のボリュームに対して高いという不満は海外でも多く、Vandalの「コンテンツが少ない」という評価もこの点に重なります。
なぜここまで評価が低いのか
原作の人気が期待値を押し上げた
『呪術廻戦』はアニメ・映画ともに大ヒットした作品で、初の家庭用ゲームへの期待はとても大きいものでした。その期待に対して、紙芝居風のストーリーと、磨き込みが足りない戦闘が出てきたことで、落差が大きく感じられたんですよね。GameSpewが「人気シリーズを生かせなかった、もったいない作品」とまとめているのは、まさにこの点だと思います。
格闘ゲームとしても、キャラゲーとしても中途半端
2vs2という独自のルールは面白い一方で、格闘ゲームとして見ると駆け引きの深さやトレーニング環境が足りず、キャラクターゲームとして見るとストーリーの見せ方が弱い。どちらの層にも「あと一歩」と受け取られてしまったことが、メディアとユーザーの両方で評価が低い理由だと考えられます。
今から遊ぶならチェックしたいこと
体験版で操作感を確かめる
2024年6月2日から、PS5を含む全機種で無料の体験版が配信されています。ファミ通の記事によると、ストーリーにあたる「ピクチャードラマ」はチャプター1の前編まで、フリーバトルでは虎杖・伏黒・釘崎・五条の4人が使えます。体験版のセーブデータは製品版に引き継げず、オンラインにも対応していませんが、戦闘の手触りは好みが分かれやすい部分なので、買う前に一度触っておくと「思っていたのと違う」という失敗を減らせます。
DLC込みの価格で考える
発売後に追加されたキャラクターのうち、五条悟・夏油傑の高専時代や伏黒甚爾、冥冥などは有料DLCです。Steamでは「渋谷事変」のDLCが2,750円で販売されていて、全キャラクターを揃えると本体以上の出費になることもあります。2026年11月2日時点のPlayStation Storeでは、DLC同梱のデラックスエディションが割引価格で販売されていたので、DLCまで遊ぶつもりなら、こうした同梱版のセールを待つのも一つの手です。
オンラインで遊ぶ条件
PS5版はオンラインで最大4人まで対応していて、対戦や協力プレイを楽しむにはPlayStation Plusへの加入が必要です。発売から時間がたったタイトルなので、時間帯によってはマッチングに時間がかかることも考えられます。オンライン対戦を主な目的にするなら、この点も頭に入れておきたいところです。
パッケージ版の種類
パッケージ版には、通常版のほかにプレミアム限定版(14,850円)、グッズ付きの通常版(21,780円)、超特装版(32,780円)も用意されていました(価格はGame Watchの発売日記事の表記)。グッズを目的にしたファン向けの商品なので、ゲームとして遊ぶだけなら通常版で十分です。

呪術廻戦 戦華双乱は買い?口コミを踏まえた判断
正直なところ、対戦アクションとしての完成度を求める人には勧めにくい作品です。ただ、原作のキャラクターを動かし、組み合わせによる専用演出や覚醒技を楽しむことが目的なら、セール価格で手に取る価値はあると思います。
楽しめる可能性が高い人
- 好きな術師や呪霊を、自分の手で動かせるだけで満足できる原作ファン
- キャラクター同士の組み合わせで変わる連携技の演出を集めたい人
- セールで安くなったタイミングに、気軽に遊べるキャラゲーを探している人
ほかの作品を検討したほうがいい人
- アニメの名場面を、映像付きのストーリーで追体験したい人
- 練習を重ねて上達していく、本格的な対戦格闘ゲームを求めている人
- 1台のゲーム機で、友だちや家族と並んで遊びたい人
評価の数字だけを見ると手を出しにくいタイトルですが、体験版で戦闘の感触を確かめ、DLC同梱版のセールを待てば、ファンとして楽しめる範囲は十分にあります。期待値を「原作キャラを動かせるゲーム」に合わせておくのが、満足するためのコツだと思います。
