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投稿日:2015年06月30日更新日:2019年09月15日

【評価・レビュー】PS4版ダークソウル2をプレイした感想。ギリギリの緊張感と試行錯誤したくなる戦略性が素晴らしい!

PS4期待の新規独占タイトルとして発売された『ブラッドボーン』から一歩遅れて発売される事になった『ダークソウル2』。今作はPS3版『ダークソウル2』の不満点の改良グラフィックの向上、さらに大型DLCをセットにした完全版的なタイトルです。

結論から言うとブラッドボーンや過去のソウルシリーズをプレイした方なら間違いなくオススメです。Amazonレビューでも評判が高いですね。

というわけで今回は発売時期の近いブラッドボーンと比較しながらPS4版『ダークソウル2』のレビューをしていきます。

レビューの概要をざっくり言うと『噛めば噛むほど味が出てくるスルメイカ』

ダークソウル2をプレイした感想は、やりこむほどに奥深さが出てきて、何時間でも遊びたくなるゲーム性ですね。例えるなら「噛めば噛むほど味が出てくるスルメイカ」です。

慣れてくるまでは結構不満があったりもするんですが次第に慣れてきます。時間が過ぎると欠点が消えていくんですよね。スルメイカも最初は味がしないし固くて美味しくないじゃないですか。でも噛んでると美味しくなってくる。まさにダークソウル2はそんな感じなんです。で、気付くと一日中しゃぶってたみたいな(笑)

具体的に言うと戦略性の深さとコンテンツボリュームの多さが圧倒的なんです。前作もそうですがこれだけ長い間遊び続けられるゲームってそう無いんですよね。

唯一の欠点。ブラッドボーン経験者は慣れが必要

最初に欠点から話しましょう。

どうしても直前に発売したブラッドボーンと比較してしまうと思います。メーカーも同じですしね。ゲーム性の違いもあるのですが、どうしても劣る部分だったり、「ここがこうだと良いんだけどなぁ」って部分がどうしても出てきてしまうんですよね。

ハッキリ言って『ブラッドボーン』のほうが快適で爽快に遊べます。ダークソウル2は重量の概念があることもあり、大分もっさりずっしりとした動きになっています。単純にローリングとかジャンプの飛距離が短いんですよね。ブラッドボーンの半分以下じゃないかな多分。なので、ブラッドボーンと同じ様な感覚でプレイすると死にまくります。

キャラメイキングもブラッドボーンよりも劣りますね。パラメーターの変更がすぐに画面に反映されないので微調整が難しいんです。あとはメニューを開くのがタッチパッドボタンであるということ。ブラッドボーンはオプションボタンだったので、慣れないと間違えます。統一して欲しかった。

トータルで見ればどっちも傑作であることは間違いないんですけどね。慣れないうちは不満に感じるでしょう。

ここからは長所や魅力的な部分の紹介になります。

追記:ダクソ1、3と比較してダクソ2はつまらないのか?

この部分はダークソウル:リマスタードとダークソウル3の発売後に追記しています。

ダクソ2発売後にダクソ1のリマスター版とダクソ3が発売されたのでそれとも比較していきます。

先に結論から言うと、「ダクソシリーズの汚点」とも言われているダクソ2ですが、単体で見れば良ゲーには違いないです。

ただ、ダクソ1や3とは毛色がだいぶ違うので「求めていたのはこれじゃない!」という反応があるんだと思うんですよね。

キャラクターの動作はモッサリ?

ダークソウル2には『敏捷』という他のシリーズにはない独自のパラメーターがあり、これがキャラクターの動きの速さに影響してきます。

敏捷が低い状態だと、盾を構えるのも回復するのも遅いので凄くモッサリと感じるんですよね。

ダクソ1や3のように敵の攻撃を直前でガードしようとしても間に合わないことが多いので、慣れるまではストレスに感じるかも知れません。

ただ、移動速度はスピーディーです。ダクソ1では装備重量によって移動速度が変わりましたが、ダクソ2では常に一定です。

致命の一撃、バックスタブの仕様変更

ダクソシリーズでは敵の攻撃を弾いてから打ち込む必殺の一撃『致命の一撃』や、背後からの『バックスタブ』が特徴的ですが、ダクソ2では他と仕様が変わっています。

他のシリーズでは致命の一撃の最中は無敵状態になるんですが、ダクソ2では普通にダメージを食らいます。

これが厄介な仕様変更で、乱戦になりがちなダクソ2では死にスキルになってしまっているんですよね…。

探索重視のゲーム内容に変化

ダクソ2は非常に探索要素が強くなっています。マップに様々なギミックが存在していたり、キーアイテムによって開通される道も非常に多く存在するんですよね。

他にも、薄暗いステージでは松明を使い燭台に火をともしながら進む必要があります(必須ではないですが初見では実質必須ですね)。

また、隠し通路も多いです。武器や爆発物で壊せる壁もあれば、魔法の力で開くする壁(〇ボタンで開く)もあります(個人的には操作方法は統一して欲しかった…)。

探索のワクワク感は高まったと捉えるか、面倒臭くなったと捉えるかで評価は分かれると思います。

武器の耐久値がシビアに

ダクソ1や3で武器が壊れることなんてまずありませんでしたが、ダクソ2では普通に壊れます。

どれぐらい壊れやすいかと言うと、次の篝火(休憩地点・セーブポイント)に到着するまでに壊れます(笑)。

もちろん、篝火までの敵の多さにもよりますが、初見プレイだと無駄にうろうろしたり、篝火を見逃したりするので、あっと言う間に武器が壊れます。

なので、予備の武器を携帯しておくのがダクソ2では基本になります。

若干面倒に感じる要素でもあるんですが、武器を使い分ける楽しさが生まれてるので個人的にはアリだと思いました。

レベルアップの必要性が他のシリーズよりも高い

ダクソ2は複数戦になることが多いにも関わらず、致命の一撃の弱体化や、モッサリとした挙動なのでプレイヤーの実力だけで勝負するのはなかなか難しくなっています。

なので他のシリーズよりもキャラクターのレベルアップが重要になっていると感じました。

従来のRPGのようにじっくりレベル上げを楽しみたいという人には逆に楽しめるかも知れませんね。

様々な武器をメインに魔法や盾を組み合わせた戦略的な戦いは魅力的

ダークソウル2の最大の魅力は短剣、長剣、大剣、特大剣、刺突剣、槍、斧、槌、両刃剣、弓矢などのとにかく多彩な武器、様々な魔法、豊富なアイテムを使った戦略的な戦い出来るということなんです。

しかも、『重量』の概念がある為、あえて鎧を脱ぎ捨てて俊敏に立ち回り相手を翻弄する戦い方も出来れば、ガチガチに武装して堅実に戦うというプレイスタイルも可能です。

特に盾を使った戦術は奥深いです。ガードしてばかりいるとスタミナが削られ逆にピンチになってしまったり、逆に盾なしだと苦戦する敵が盾を駆使すれば楽勝だったりして戦略が深いです。

また、魔法と武器を組み合わせて戦略的に戦えば無数のバリエーションの攻略方法が生まれます。対人戦は特に熱いですよ。

死亡ペナルティが緊張感と中毒性を生む

ソウルシリーズといえばデスペナルティ。ブラッドボーンでは死亡しても経験値を落とすだけだったのでほとんどリスクがありませんでしたが、ダークソウル2は死亡を重ねるたびに最大HPが減少していき最終的に50%まで減ってしまう為、より慎重に攻略していく必要があります。

最大HPはアイテムで回復できますが、そのアイテムはなかなか入手しにくい為、無闇やたらと使用すると肝心な時に困る事になってしまうので考えながらプレイする必要があるんです。

つまり緊張感が持続するということなんですが、これが中毒性を生むんですよね。死亡が後に影響する感じは『不思議のダンジョン』のようなものでしょうか。

フルHD、60fpsのグラフィックはブラッドボーンよりも美しい!?

ブラッドボーンや過去のソウルシリーズはどちらかというとフレームレートが低めでちょっとカクつく映像でしたが、PS4版ダークソウル2は60fpsでヌルヌル滑らかに動きます。それに加えフルHDでクッキリした映像になっているので人によってはブラッドボーンよりも美しいと感じる人も多いと思います。

また、滑らかに動くということは敵の動きをしっかりと目視できるという事なので新たな戦略性を生みます。

ちなみにダークソウル2はブラッドボーンと違ってファンタジーな世界観なので明るく幻想的なフィールドもあるので、ブラッドボーンのホラーテイストの雰囲気が苦手だった人にもオススメ出来ます。

読み込みはめっちゃ早い!

読み込みが長いと不評だったブラッドボーンですが、そうなると「ダークソウル2も長いのではないか?」と心配になる人も多いと思いますが安心してください。

めっちゃ読み込み早いです!ホント一瞬です。ローディング画面にアイテムの説明が表示されますが必要ないぐらいです。

大型DLC同梱と数々のやり込み要素でボリューム感は半端無い!

やり込み要素はとにかく多いですよ。

まず何と言っても武器と防具のバリエーション。ダークソウル2には様々な敵が登場するわけですが、敵の装備はほぼ全てプレイヤーも使用する事が出来ます。つまり、アイテムを揃えれば敵キャラクターになりきることも可能だということです。また、武器の種類も豊富なんですが、それに加え武器は柔軟なカスタマイズが可能です。火力特化にしたり、属性効果を付加したり、状態変化効果を付加する事も可能です。

シナリオの進め方も自由で、ボスキャラクターの半分は倒さなくても進行可能です。初見プレイだと探り探り攻略していく感じがとにかく楽しいですよ。

そして、PS4版には元々DLCだったものが予め同梱されていて、条件を満たすとDLCのエリアに行くことが可能になります。これが実は本編以上に作り込まれたステージなんですよね。実際多くのユーザーがDLCを評価しています。

PS4版ダークソウル2の得点

82 / 100

※この得点はどのくらいオススメなのかを表すものです。グラフィックやサウンドがイマイチでもそれを上回る魅力があれば高得点になります。

項目別評価

グラフィックス ☆☆☆☆★
PS3版の移植であるもののフルHD60fpsの映像は必見!
サウンド ☆☆☆★★
特別印象には残らず、ジャンプする時の効果音はいらなかったかな。
熱中度 ☆☆☆☆☆
時間さえあればいくらでも遊びたいですね。じっくりと腰を据えて遊ぶゲーム
ボリューム ☆☆☆☆☆
プレイ時間100時間じゃ全然足りないと思います。ゴールが見えない・・・
遊びやすさ ☆☆☆☆★
ロードのストレスゼロで遊びやすいけど、ブラッドボーン経験者は慣れるまではもどかしいかも。

まとめ

じっくり腰を据えて長い時間楽しみたいという人には間違いなくオススメです。ブラッドボーンが楽しいと思った人も操作に慣れてくれば楽しめると思います。

この戦略性とギリギリの死闘感を味わえるゲームバランスの作品は、国内・海外問わず滅多に出てこないので貴重な作品だと思います。オススメです。

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