雑記
投稿日:2015年06月05日更新日:2019年01月15日

【評価・レビュー】中毒性はPS4ソフト最高レベル! ブラッドボーンがヤバい楽しいw

bloodborne-review1

何度も繰り返しプレイしたくなる中毒性を持つPS4専用タイトル「ブラッドボーン」。新規タイトルでありながら発売からたったの10日ほどで世界累計売上本数100万本を超えるといった人気ぶり。日本のゲーム業界もまだまだ腐っていないってことが証明されましたね!

私自身も発売日に購入して100時間以上プレイしています。そして、当ブログでもブラッドボーンに関連する記事をいくつか書くぐらいハマッているんですよね。そしてブラッドボーン発売から2ヵ月が経ったわけですが、クリア後のレビュー記事を書いてなかった事に気付き、今に至ります・・・(笑)

というわけで早速ブラッドボーンのレビューをしていきますので購入しようか迷っている人は是非参考にしてみてください。ブラッドボーンの前作とも言える作品ダークソウル2(ダクソ2)との比較を交えながらレビューしていきます。

ブラッドボーンをプレイした率直な感想

ブラッドボーンをプレイして最初に気付いたことは操作性の良さです。とにかくプレイヤーキャラクターが操作に俊敏に反応してくれるんですよね。一言でいってしまえばダークソウル2に登場する忍者っぽい敵キャラクターをプレイヤーが操作できるような感じです。ダクソ2は重厚感が売りなので何をするにもワンテンポ遅れて反応する感じでしたが、ブラッドボーンはとにかくダイレクトに反応し、キャラクターとの一体感が凄く心地良いんです。

ダクソ2では回避動作であるローリングの隙が大きかったので乱発しにくかったのですが、ブラッドボーンでは風の様に立ち回ることが可能です。回避バリエーションも増え、さらに接近手段にもステップが使えたりするので、これらを組み合わせる事でかなりカッコよく立ち回ることが可能になります。「俺強えー!!」感を堪能できるわけです(笑)

そしてとにかく敵を斬る感覚が気持ち良いんですよね。ダクソ2では無機質な敵も多く爽快感を感じ難かったのですが、ブラッドボーンは斬る度に大量の血を撒き散らし衣服や周囲を血に染めながら戦うのが何とも言えない快感なんです(異常者みたいな発言ですが・・・w)。

そして、ボス戦の死闘感もダクソ2の比じゃないないんですよね。当然ボスも攻撃を受ければ血に染まっていきます。そして部位破壊をしたときの爽快感は格別です。漫画の「ベルセルク」の世界感そのものなんですよね。あの混沌とした世界を生き抜く感覚、それがブラッドボーンでも体験できるわけです。

レビューの概要はこんな所です。
それでは続いて詳細部分をレビューしていきます。

スタミナの概念がブラッドボーンならではの緊張感と戦略性を生む

ブラッドボーン(およびソウルシリーズ)にはスタミナという概念が存在します。スタミナは攻撃、ダッシュ、回避などあらゆる行動をする度に消耗します。数秒も経たない内にスタミナは回復するのですが、その間プレイヤーは無防備になり、ほとんどの行動が出来なくなります。

一見不便なシステムかと思うかもしれませんが、そうは感じさせないように絶妙な加減になっているんですよね。「スタミナを使い切って一気に倒しきる」、「回避動作ぶんの余力を残す」、「ダッシュまたはステップにスタミナを割き、敵に高速接近する」といった自分なりのペース配分が高い戦略性を生み出すわけです。

また、ボス戦でのスタミナ管理は特に重要です。当然ボス戦は長引けば不利になるわけですから、一気に攻撃を仕掛けて倒したくなるんですよね。でも、欲張ればスタミナが足りなくなり強力な攻撃を回避できずやられてしまうわけです。こういったギリギリの緊張感が何度もプレイしたくさせるんです。

キャラメイクの自由度が凄い

ブラッドボーンではかなり詳細にキャラクターの表情を作りこめます(数多くのゲームの中でも最高クラスだと思います)。ダークソウル2でも詳細に作りこむ事が出来ましたが、今作はそれ以上です。PS4の性能を生かしたキャラメイキングが可能なので出来上がりもリアルです。実在する人物に相当近づけるも可能です。ちなみにダクソ2だと設定したパラメータが画面に反映されるのにラグがあるので自由なキャラメイキングが難しかったのですが、ブラッドボーンは即座に反映されるのでストレス無しです。

限られた情報からストーリーを読み解く作業が楽しい

ブラッドボーンは従来のRPGのようにストーリーの多くを語りません。おそらく普通にプレイした場合、初見では「良く分からないストーリー」という印象を受けるはずです。実際自分も「なんとなくホラーっぽい」と感じたぐらいで理解には程遠い状態でした。

では、どうやってストーリーを知るのかというと、各地に落ちているちょっとしたメモや武器防具またはアイテムの説明からストーリーを考察していく事になります。他のゲームではほとんどアイテムの説明なんて読まないですが、ブラッドボーンの意味深なエンディングを見せられてしまうと読まずにはいられません。ちょっとした推理ゲームみたいなものですよね。wikiなどに投稿された他の人の考察を読むのも楽しいですよ。

死に覚えゲーは健在、しかし理不尽なトラップは無くなった

bloodborne-review3

敵の攻撃力の高さやスタミナの概念のおかげで慣れないうちは死にまくると思います。だけどそれが良いんですよね。ザコ敵一人ひとりにも有効な戦い方があり、それを探すのが楽しいんですよね。

例えば「無双シリーズ」なんかだとザコ敵を倒すのに戦略なんていらないですよね。基本ゴリ押しで勝てるわけです。最初はそれが爽快に感じるわけですが飽きるのも早いんです。逆にブラッドボーンは雑魚であってもゴリ押しをすれば返り討ちに遭います。つまり常に緊張感を感じられるので飽きないんですよね。

ちなみにソウルシリーズお馴染みのトラップはブラッドボーンではほとんど存在しません。理不尽な落下トラップも無く、意外とストレスフリーでプレイ出来たのは高評価でした。

ダクソ2よりもピンチを切り抜けやすいのは良いポイント

bloodborne-review2

ブラッドボーンはこれまでのソウルシリーズと比較して、主人公の回避性能が高くスタミナ消費も少ないので、「一気に敵陣に踏み込んでひと暴れしてから逃げる」という従来では出来ない戦略も可能になってます。

しかも、今作はリゲインと呼ばれるシステムのおかげでだいぶ無茶が出来るんですよね。リゲインはダメージを受けてから一定時間内に反撃すると返り血で体力が回復するというものです。与えたダメージが多いほど回復量も多いので、捨て身の覚悟で敵陣に突っ込んだほうが意外と生き残れる事もあります。

また、銃撃パリィ(敵の攻撃をはじく動作)もリゲインシステムのおかげでかなり使いやすいです。相打ちになってもその後の攻撃でほとんど回復できるので初心者でもチャレンジしやすいんですよね。このシステムは今後の作品にも取り入れて欲しいくらい良システムだと思います。

グラフィックはシリーズ最高峰。濃厚な描写がプレイヤーを世界に引き込む

グラフィックは実写的というよりは綺麗なCGテイストですが、ゴシックホラー特有の重厚な世界感が緻密に描かれています。また、ボス敵の「絶望感」を感じさせる驚異的なデザインは必見です。

そして最大の魅力は流血表現ですね。タイトルが「”ブラッド”ボーン」なだけあって血の描写には並々ならぬこだわりを感じます。自分も敵も更には周囲のオブジェクトも血まみれになります。こういった表現が「死闘をしている」と感じさせてくれるんですよね。

ロードの長さはアップデートで改善された

発売直後は「唯一の欠点」と呼ばれていたロード時間の長さ、特に死ぬ事が多い本作ではリトライ時の読み込みは地獄でした。しかし、アップデートにより大幅に改善しています。アップデート前は40秒かかっていたものが18秒にまで短縮されています。

その他の不具合もアップデートで改善されているので、ブラッドボーンの決定的な弱点は無くなったと思います。あとは合うか合わないかですかね。

武器の数は多くは無いものの、どれも個性的で戦略が広がる

bloodborne-review4

ブラッドボーンの武器は全15種類(派生武器除く)とソウルシリーズよりも少なくなっています。RPG的な要素を過度に期待していると確かにバリエーションが少ないと感じますが、アクションゲームとして考えると充実している部類と言えます。

15種類といってもそれぞれの特性や攻撃方法には特徴があって飽きさせません、攻撃のバリエーション数で言えば従来作品よりも多いのでは?ってぐらいそれぞれの攻撃がユニークなんです。

また武器は強化素材によって個性が出るので自分は気になりませんでしたね。

本編とは別に用意された聖杯ダンジョンは評価が分かれる

本作のやり込み要素の一つである聖杯ダンジョンは評価が分かれると思います。聖杯ダンジョンでは本編には登場しない敵(ザコ・ボス両方)が登場したり、特殊な派生武器や上質な強化素材が手に入ります。地道に武器を強化する事が好きな人は楽しめると思います。

しかし、自分はハマりませんでした。ダンジョンがランダム生成である為、本編のような計算された敵配置ではないんですよね。だから売りである絶妙な戦闘バランスが崩壊していてイマイチ楽しめませんでした。どちらかというと2周目以降は違う敵配置で本編をプレイ出来たほうが良かったかなと思います。

オンラインプレイはダクソ2よりは劣る

自分はあまりオンラインプレイはやっていないので詳しくは書けませんが、武器防具のバリエーションが少ないので他のプレイヤーとの差別化が難しいという欠点があります。対戦をするならダクソ2が楽しいという人が多い印象です。

また、本作ではオンラインでなくてもNPCと協力して攻略することが可能です。場所は限定されていますが苦戦しがちな序盤では重宝します。

Bloodborne®ガスコイン共闘

ブラッドボーンの得点

92 / 100

※この得点はどのくらいオススメなのかを表すものです。グラフィックやサウンドがイマイチでもそれを上回る魅力があれば高得点になります。

項目別評価

グラフィックス ☆☆☆☆☆
重厚な世界感と血の表現は必見
サウンド ☆☆☆☆☆
敵を斬った時の効果音、薄暗い街の環境音、絶望感を演出するボスBGMどれも最高です
熱中度 ☆☆☆☆☆
100時間以上プレイしても飽きないくらいアクションゲームとしての完成度が高い
ボリューム ☆☆☆☆★
本編通常プレイで30~50時間程度。隠しエリア、隠しボス、レア武器などの収集要素あり。
遊びやすさ ☆☆☆☆☆
ロード時間が改善された事で文句無しです。これほど気持ちよく操作できるアクションゲームはなかなか見かけない

結論:ブラッドボーンの中毒性はヤバイ

ブラッドボーンはこれまで発売されたPS4ソフトの中で一番長い時間遊んでいる作品です。その理由はプレイヤー自身の成長が実感できるからなんですよね。

例えるならスポーツや将棋なんかと同じです。スポーツや将棋はシンプルですが好きな人は何十年、下手したら一生やり続けるわけです。これは自分自身の成長を実感出来るからです。それが快感で何度も繰り返してしまうんです。ブラッドボーンにもこの理論が当てはまります。一度クリアしても「2周目はもっと上手くできないか?」とか「1周目はレベル上げ過ぎたから低レベルでクリアしたい」といった欲が出てくるんですよね。

ブラッドボーンは1周目をクリアするのに大体30~50時間くらいかかると思うんですが、2周目は10時間、3周目は5時間とどんどんタイムを短縮していけるのも中毒性の高さに繋がるんですよね(1時間未満でクリアするツワモノも!)。他のゲームだと「面倒くさい」となって絶対周回プレイとかしないんですがブラッドボーンは10周以上やっています(笑) それぐらい素晴しいゲームデザインなんですよね。興味を持たれた人は是非遊んでみてくださいね。

また、2000円相当のDLCがセットになったバージョンも発売されているので、ネットに繋げない人やわざわざDLCを購入するのが面倒臭いという人はこちらがオススメです。

今注目のPS5・PS4ソフト

PS5本体の購入・予約はこちら

Amazonでも普通にPS5が購入可能になりました(一部のエディションを除く)! PS5に最適化したゲームはロード時間がほぼ無いので快適なプレイが楽しめますよ!